※遺言書の内容

 綾城商事会長としてキクが持っていた全ての権利は、綾城家の正当なる後継者の印を持つ、綾城ユリに譲られるものとする。キクの個人財産は、半分をユリに、残り半分を完治、二郎、あずさの3名で公平に分配すべし。



※主人公の推理

 まず、完治だがキクが死んだ事で、事実上綾城商事の実権を握った事になる。

 一方の二郎は会社での立場が悪くなってしまった。

 金に困っていたあずさには、キクの遺産が転がりこむことになった。

 そして、あの遺言書に書かれていたユリという行方不明の人物には、会長キクの全ての権利が、そっくりそのまま譲られるわけだ…。

 それと、もう一つ…、アキラは土蔵のそばでいったい何を…。




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