※葉山の証言

 …その日は15年前の11月10日のことです。当時私はここの2年生でした。
 その日の午後10時頃、私は宿題のプリントを学校に忘れてきたことに気づいたんです。
 よせばいいのに、私ったら家を抜け出してこっそり学校に取りに行ったの。
 学校には誰もいない様子でした。プリントを持って帰ろうとしたそのとき、
 …後ろから誰かに呼ばれたような、気がしたんです。
 やばい!と思って振り返ると…
 ある教室の窓のところに、血にまみれた少女が立っていたんです!
 もう、びっくりして気が遠くなりそうでした。それでもう一度見たんですけど…
 そこには、誰もいませんでした…
 私慌てて逃げたわ。心臓が止まるかと思った。
 あれは絶対に見間違いじゃない!ぼんやり立っていたあの姿は…
 思い出したくもないわ。


※主人公の推理

 葉山という先生が『うしろの少女』の最初の目撃者だった。
 その日は15年前に金田が殺された日、と一致する。
 『うしろの少女』は浅川しのぶの幽霊だという噂だが…
 幽霊なんて本当にいるのだろうか…?
 不審な男が学校で目撃されているようだが…
 今もっとも怪しいのは田崎だ。きっと何かを知っている!


※主人公の考え

 …しのぶは連れ去られたとき、ケガをしていたということだったな…
 !まてよ…
 もし、しのぶが犯人によってなぜか、学校へ連れ去られたとしたら…
 葉山が見たのは、ケガをして血にまみれた浅川しのぶだったのでは?!
 時間的な無理はない!しかしいったい誰が?しかもなぜ学校へ……?


























































































































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