※どんぐり上人の名前の由来

それはむかし・・むかーしのことじゃった

深い深い森の中で出会われた二人は
力を合わせて旅をする約束をなされた・・
目指すは山の神様がいらっしゃるという『はじまりの森』・・
あや紫様はその若いお坊さんにあやしの里に伝わる言い伝えをお話になった・・

はじまりの森・・
その森は樹齢何千年、何万年とも分からない古い大きな木々の森・・
とても美しい森という話じゃ
しかしはじまりの森にたどりつくには
いくつもの試練が待ち受けているとも言われておって・・
実際そこにたどりついた者は一人もいないという話じゃった・・

あや紫様はゆくゆくはあやしの里の一族の長(おさ)となられる身の上
そんな危険な旅に出るなどと里の者は引き止めたのじゃが
このままではあやしの里のあやかし達はこの森と一緒に滅んでしまうか・・
別の森を探して移り住むしか方法はない・・

しかしあやかし達にとって住む森を変えるということはとても大変なこと・・
移った先の森に別のあやかし達が住んでおれば争いも起こるじゃろうし・・
またそこの水があわなければすぐさま病に倒れてしまう・・
あやかし達は本来自分達が生まれ育った森から一歩も外には出ないで
その一生を終える者達なのだそうですじゃ・・

ともかくあや紫様はあやしの里の民を救うべく
おひとりで旅立たれたということじゃった・・
しかしあてどもなくさまよっていても
一体いつになったらはじまりの森にたどり着けることやら
その若いお坊さんがあや紫様にお尋ねになると

あや紫様は懐から一本の赤い笛を取り出してこう答えなされたそうじゃ

あやしの里の長だけに代々語り継がれる言い伝えがあると
その言い伝えによると『知らずの森』ははじまりの森へとつながる森・・
知らずの森には知らずの森のあやかしが住んでおり
そのあやかしは笛の調べがことのほか好きであると・・
もしあやしの里に災いが起きたら知らずの森のあやかしに相談しろと・・

その若い坊さんは重ねておたずねになった
その知らずの森とは一体どこにあるのかと
するとあや紫様は微笑んでお答えになったそうじゃ
ここがその知らずの森の中であることを
そして悲しそうに続けられた
もう数日笛を吹いて知らずの森の中をさまよっているのじゃが
いっこうにこたえる者はいなかったと・・
そして精も根も尽き果てて・・
あの場所に倒れてしまったということを・・

それから数日、二人は励まし合って知らずの森の中をさまよい続けたそうじゃ・・
そしてようやくある夜に・・
そう・・その夜は大きな満月がとても美しい夜だったそうな・・
あや様がいつものように笛を吹かれていると・・
森の中から知らずの森のあやかしがやっと姿を現してくれたということじゃ

その先の詳しいことはおばばも聞いておらんのじゃ・・
しかしその知らずの森のあやかしの案内で
二人はやっと山の神様にお会いすることが出来たという話でのぉ・・
そして二人が持ち帰ったどんぐりを枯れ果てた森にまくと
不思議なことにあっという間に芽がのびてすくすくと育っていったということじゃ
そしてそれだけではなく辺りの枯れ木にも新しい葉っぱが生え始め
この村にもあやしの里にも豊かな森がもどってきたというお話じゃ

それからその若いお坊さんのことを
誰とも無く『どんぐり上人様』と呼ぶようになって
この村の大恩人としてあや紫様と一緒に語り継がれていった・・
というお話じゃ・・


※黒板の文字

「ごあいさつから始めよう 明るい村作り」(今週の標語)
「どんぐり祭りまで後2日」
「ちょっとわしの畑まで行ってくる」


※マリを取り戻せ!

 右で進み、下で隠れる。何歩か歩くごとにブルドッグが気づき、こちらを見てくる。ブルドッグが気づいたところですぐ下を押して隠れること。ある程度ブルドッグに近づくと、ブルドックはうしろに下がっていく。無事マリを取り戻せればクリア。

<ブルドッグの気づく歩数>
5,3,6→(じろじろ見られる)
1,5,4→(においをかがれ、オシッコをかけられる)
1,5,8→(マリ奪取!)


※あや様の森の手マリ唄


 どんぐりさーまとあやさまがぁー
 かーぜのおやまのてっぺんでー
 めでたくおやまにもりができー
 あやさまもりとなづけられ
 りっぱなほこらをたてましたー

※なつやすみのえにっき

8月6日(木)はれ

ショック・・なのだ
今日小紫に会えなかった・・
ぼくがちこくして行った
せいなのかな・・
もう会えないのかな・・
ぼくはきっと忘れないのだ
あのほこらの山の上で見た
夕焼けが 悲しい色をしていたことを・・

いや!あきらめたらダメだ
まだチャンスはあるのだ
ぼくがあやしの里まで
行けばいいのだ
ぼくは おイネばあちゃんからの
伝言を小紫に伝えなければ
ならないのだ
小紫のために・・
けど・・
本当にあやしの里って・・
お化けが住んでる里なのかな・・

ついしん・・
ぼくにかかったら
あのブルドッグも
たいしたことないのだ・・


※その夜・・

 小紫は笛を吹きながら、ほこらの前で待っていた。そこへ小次郎がやってくる。そして人間なんて約束を守らないものだと主人公をけなす。しかし、小紫は時間が分からなかっただけと、主人公をかばう。しかし、小次郎は聞こうとせず、今日も探し物に出かけようと小紫を誘う。渋々頷く小紫。そして小紫は名残惜しそうにまわりを見渡した後、ほこらの前を去っていった。
















































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