第六章

ユリの生きた町で…


 明神駅に行くと、村人がキクを見たと言って騒いでいる。駅員にキクについて聞くと、みんな同じくらいの時間に見たらしい。気づいたことについて訪ねると、熊田が血相を変えてどこかに行ったという。村人を呼び、伝説の話を聞くと、キクはよみがえり、墓は空っぽだと言い張る。

 熊田医院に行っても、熊田はどこかへ飛び出していってしまい、いない。神楽寺に行くと、なにやら住職がそわそわしている。いろいろ話を聞いても、「今日は帰ってくれ」の一点張り。奥にある墓を調べようとすると、住職が、「もう血の跡はついていない」と口を滑らす。そこで、気づいたことについて聞くと、完治が殺される少し前、墓を調べると、墓石の上の方が動かされた形跡があり、血の跡もついていたという。さらに気づいたことを問いつめると、古びた手鏡が落ちていたという。


 ※手鏡に描かれている絵について


 手鏡のことについて聞くと、これは崖へと通じる坂に落ちており、また手鏡には綾城家の家紋が入っていることも指摘してくれる。主人公はこの手鏡を預からせてもらうことにする。

 綾城家に戻ると、善蔵が手鏡を見て驚愕の表情を浮かべる。聞くと、それはキクが愛用していたもので、埋葬の際、茜が一緒に入れたという。気づいたことについて聞くと、夜中、玄関で物音がしたという。善蔵はおびえてしまい話にならない。とりあえず移動することにする。

 崖の上に行き、和人について調べようとしていたことを思い出す。

 天地の家に行くと、またお守りのことについて聞かれる。話を聞くと、しばらく仕事で留守にするという。

 明神駅に行き、村人にて鏡を見せるとみんな逃げてしまう。

 綾城家に行くと、ユリの幼なじみの大西かつ子が来ている。ユリのことを聞くと、彼女から手紙をもらったことがあるという。手紙について聞くと、今は手元にないといい、代わりにユリの写真をくれる。ユリについて話を聞くと、ユリは八束町というところに住んでいたらしい。

 神楽寺に行き、住職に手鏡が棺に入っていたものだと告げると納得する。キクについて話を聞くと、彼女は夫の犯した罪を一人で背負い、また、和人達親子を追い出したことをひどく後悔していたという。ユリのことを聞くと、和人が追い出されたのはユリが家を出た翌年ぐらいだという。最後に綾城家について聞く。自殺した家族のことが話しに登るが、もう知っていることはないと言う。

 崖の上に行くと、平吉がいる。話すと、ゆき子のことでなにやら気づいたことがあるという。しかし、訪ねても教えてくれない。ゆき子を呼んだり、辺りを調べたりいろいろするが、なかなか教えてくれない。しつこくゆき子を呼んだあと、一回引っかけられるが、平吉を呼んでお世辞を言うとゆき子が5時頃にいつも来ていると教えてくれる。

 綾城家に行き、善蔵にユリについて聞くと、すぐに八束町へ行くように言われるが、何か忘れている気がする。思い出そうとすると、そういえばまだゆき子に会っていない。

 崖の上に行くと平吉がいなくなっている。ゆき子はまだいない。

 綾城家に戻り、婦人を呼ぼうとすると、善蔵に止められる。善蔵に聞くと、今ちょうど5時らしい。急いで崖の上に向かう。

 崖の上にはゆき子が来ている。和人について聞くと、彼はある人からもらった一通の手紙をきっかけに法律の矛盾を感じ、法律の勉強を始めたらしい。ほかに気づいたことを聞くが特になく、ゆき子は去っていく。主人公は早速八束町へ向かう。

 八束町に行くと、男が一人立っている。呼ぶと、この土地のものではないと言っていなくなってしまう。仕方ないので、道を歩く人を呼び話を聞くと、駄菓子屋のおばあさんの方が詳しいと言って、そのおばあさんを呼んでくる。おばあさんに気づいたことを聞くと、自分のほかにも何人か同じようなことを聞きに来たという。詳しく話を聞きたいがどうも耳が遠いらしく、話が進まない。いったん事務所に戻る。

 事務所で、あゆみが調査したことを話してくれる。それによると、アキラと一緒にいたのは二郎ではなく、また、綾城商事の中心は現在神田らしい。推理すると、免許証を返してもらえる。主人公は再び明神村へと向かう。


 ※主人公の推理




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