エンディング


 男は、八束町であった男だった。主人公にはその男が誰だか分かっていた。男は、綾城和人だった。和人は見せたいものがあるといって手紙を見せる。それはユリから和人に宛てたものだった。そこにはもしもの時は主人公をよろしくと書かれていた。母の病などがあって5年後に八束町を訪れたとき、火事の話を聞き、法律家になる気持ちを固めたという。さわ子に主人公を任せ、自分は司法試験の勉強をし、今年ようやく受かって主人公に会いに来たという。そして、主人公が探偵として綾城家に向かっていることを知った彼は、不審に思い綾城家に向かったところ、土蔵で倒れている善蔵を見つけ、中に入り、主人公を助けたのだという。

 「危ないところだったね」と言う言葉に、胸を見ると、ナイフによる穴があいており、カギの入ったお守りが主人公を救ったのだった。

 「君が後継者だ」という和人に、主人公は後継者の印を渡して言ったのだった。



「ぼくは、遠山たか夫と、ユリの息子です。それに僕はもっと大切なものを手に入れました。
 失いかけていた過去と…、この…母さんの、写真です。」






<スタッフ>

原作 さかもと よしお
脚本 おおさわ とおる
あさま なぎひろ
美術 てつじ
音楽監督 たなか けんじ
音楽 ひろみ
技術監督 ひとし
技術 けいじ
ゆずる
進行

さとし

協力 かのう まこと
さかした まさふみ
監督 おかだ さとる
制作 よこい ぐんぺい
企画 制作 @1988 任天堂


恒例のおまけコーナー!!


<登場人物>

ゲームで出てくるキャラクター達です。とりあえず、名前が分かる人物は全て載せています。

空木探偵事務所
主人公(17) 空木探偵事務所で助手をしている。ちなみに本記事では「高田直哉」という名前でプレイしている。
橘あゆみ(17) 本編のヒロイン。主人公と同じく、助手をしている。
空木俊介(38) 警察からも信頼されている敏腕探偵。本編では登場しない。
綾城家
綾城キク(78) 綾城商事の会長。78歳。タバコ好き。
綾城完治(58) 綾城商事の社長。長男。
綾城二郎(39) 綾城商事の専務。次男。末っ子。
春日あずさ(40) 長女。
綾城アキラ(23) 完治の長男。23歳。
綾城ユリ キクの一人娘。20年前、家を飛び出したまま行方不明。
綾城和人 ユリの弟。血はつながっていない。
綾城香 完治の妻。ファッションデザイナー。
田辺善蔵(76) 綾城家の執事。
山崎茜(19) 綾城家のメイド
明神村
熊田医師(63) 熊田医院の医師。主人公に積極的に協力してくれる。ユリに惚れていた。
玄信住職(87) 神楽寺の住職。
神田弁護士事務所
神田弁護士 綾城家の顧問弁護士。主人公を善蔵に推薦した。
石野礼子 神田弁護士事務所の秘書。
その他
平吉 崖の近くに住む住人。
藤宮雪子 綾城和人の恋人。崖の上で彼を待っている。
大西克子 ユリの幼なじみ。
山本佐和子 ユリの友人。ユリの子供を引き取っていた。
山本もと子 山本さわ子の娘。
遠山隆雄 主人公の父親。



※ゲームについての感想

 このゲームには多くの思い出があります。

 僕がこのゲームをプレイしたのは、小学校高学年の時でした。当時ディスクシステムを持っていなかった自分は、一度遊んでみたかったので、同じクラスの友達にディスクシステムを借りました。そのとき一緒に借りたソフトが、「3Dホットラリー」と、この「ファミコン探偵倶楽部」の前編でした。そして、何気なくやったこのゲームに、大はまりしました。

 なんと言っても、その演出が絶妙でした。ファミコンということで色数は少ないのですが、逆にそれが怖さを引き立たせています。殺人シーンなどで流れる「デデデデデーン♪」という曲には本当にテレビの前でびびっていました(笑)。

 また、資料室で大ボケをかましてくれる熊田や、主人公をいつも気遣い、励ましてくれるあゆみなど、登場人物も魅力的なものばかりです。

 そして、もっとも印象に残っているのは最後の天地が登場するシーンです。タバコのことや神田が犯人であることなどは、かなり早い段階で一緒にプレイしていた兄が推理していたのですが、まさか、犯人が天地であったとは気がつきませんでした。主人公がお守りについて疑問を感じているシーンで、後ろから迫ってくる人影…、思わず、兄と二人で「後ろ後ろ!」と、叫んでいたのを覚えています。


 長々と書きましたが、これくらい、このゲームには強い思い入れがありました。おそらく、一生忘れることのないゲームだと思います。


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八章 九章 十章  エンディング
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