第十章

新たなる犠牲者




 学校前に行き、生徒を呼んで気づいたことを尋ねると、あゆみが美術室で待っているという。

 美術室に行き、あゆみに洋子が桂木のところに尋ねに行っていたことを伝える。また、そこで彼女が言った言葉も伝える。また、しのぶのことを聞き、しのぶの幼なじみに内田という人物がいたことも告げる。

 一通りはなした後、美術室のしのぶの写真を調べると、あゆみが、実はしのぶと洋子がいとこ同士であったと告げる。そして、しのぶについて聞くと、あゆみは幽霊のしのぶが助けを求めたなどと、気味の悪いことを言う。さらに聞くと、あの日鏡に写った洋子は、いとこ同士だからということ以上に、肖像画のしのぶとそっくりだったという。「魂が乗り移ったのでは…」というあゆみの言葉に、主人公は本当にそんなことがあるのか?と考え込む。しかし、あゆみは、そう考えれば洋子の言葉が理解できるという。

 そんなことをあゆみと話していると、駒田が現れる。彼にしのぶのことを詳しく聞いてから内田について聞くが、大した話は得られない。そこであゆみに話を聞こうとすると、あゆみは旧校舎の方に行って来るという。ひとみの様子がおかしかったからだという。

 あゆみが去った後、『うしろの少女』について聞くと、とうとう先生の間でも話題になり始めたという。内田について聞くと、浦辺が知っているかもしれないと言うが、あいにく浦辺は出張中らしい。

 職員室に行き、ほかの先生を呼んで『うしろの少女』について聞くと、その先生も気味悪がっている。葉山について聞くと、入れ違いに、慌てて出ていったという。気づいたことをしつこく聞くと、一つ思い出したという。そこで、浦辺について聞くと、浦辺が最近家を手放したと教えてくれる。一通り話を聞いたあと、美術室へと戻る。

 美術室で、駒田に浦辺が家を手放したことについて聞くと、金が必要だったのではないかという。気づいたことを聞くと、浦辺が一人で家に住んでいたというので、浦辺について聞くと、校長の話をしてくれるという。聞くと、彼は忠志という名前で、若い頃妻を亡くしているという。今から30年前、駒同じ一教師であった浦辺は、念願の子供を授かった。しかし、心臓の弱かった妻は、出産に耐えきれなかったらしい。赤ん坊も助からなかったのかと聞くと、駒田はそうだと思うと言う。

 気づいたことについて聞くと、駒田は車のことについて口を滑らす。車について聞くと、昔黒い車に乗っていた人物を思いだしたという。最後に気づいたことについて聞くと、主人公を訪ねてきた男がいたという。男のことを聞くと、まじめそうな男だったという。話が終わり、主人公は学校前へと向かう。

 学校前には葉山がいる。なにやら事故があったらしい。事故について聞くと、生徒がケガをしたという。詳しく聞くと、階段を下りてきたとき、気配を感じて振り返ると、そこには日比野がおり、その日比野の後ろに、『うしろの少女』が立っていたという。それで驚いて足を踏み外してしまったらしい。気づいたことについて聞くと、葉山は、やはり『うしろの少女』は今でもいるのだといって去っていく。

 旧校舎に行き、ゴミ箱を調べると、以前ひとみが捨てたタバコがある。もう一度調べるとマッチが見つかる。マッチを取り、調べると、スナックサンボラ、007-1234と書かれている。

 このあと、ひとみを呼ぶと、伊達眼鏡にカツラをかぶったひとみが現れる。話を聞いたあと、マッチを見せると、それはあの男が落としたものだという。そこで、主人公はスナックサンボラへと向かった。

 サンボラにつき、話を一通り聞いたあと気づいたことを尋ねると、聞いた中で一人常連がいるという。しかし、見ず知らずの人間には話せないと言って取り合ってもらえない。

 一旦旧校舎に戻り、ひとみに一緒に来てくれるよう呼びかけ、もう一度サンボラに向かう。相変わらずの態度のマスターだが、ひとみを呼び、彼のメガネやかつらを何回か取ろうとすると、本当にはずれてしまう。すると、マスターはひとみが知り合いであることに気づく。彼は加藤といって、昔は頭も眉も剃っていたという。ひとみのおかげで、話をしてくれるようになる。  五郎について聞くと、彼は昔からこの店の常連だったという。羽振りのよかったときは毎日のように来ていたが、財産を使い果たしてからは滅多に来なくなったらしい。しかし、つい最近、また景気がよくなったという。気づいたことを聞くと、何かきっかけがあったという。次に客を呼んで五郎の話を聞くと、彼は酒癖が悪く、ときどき妙なことを口走るという。


 ※五郎の言葉


 後は直接聞いてくれと言われ、五郎のマンションも教えてもらえるので、主人公はそのマンションに向かった。

 マンションにつき、周りを見ると、一人の主婦が出てくる。五郎の部屋について聞くと、明かりのついている部屋だという。明かりついた部屋を見た後、行動を起こそうとすると、突然、悲鳴が聞こえる。そして窓に人影が現れ、人を刺しているシーンが映し出される。主人公は慌てて五郎の部屋へと向かった。

 部屋では、男が一人倒れていた。顔を見ると、それは学校で見かけたあの男の顔だった。そのとき、窓のそこに走り去る人影を見かける。男の左手を調べると、何かを握っている。詳しく調べようと思うが、勝手にさわってはいけないと考え、主人公は警察に連絡した。

 しばらくして、空木と警察が駆けつけてくる。空木はこの男が金田五郎だと告げる。丸山刑事が現れ、誰か見かけなかったかと聞かれるので、窓から見えた人影のことを告げる。五郎が何を握っていたのか聞くと、万年筆が握られていたという。万年筆を調べると小さなキズがある。詳しく調べると、それはイニシャルで、T・Uと彫られていた。その後、空木に付近の住民に聞き込みをしてくれと言われるので、マンションの外に向かった。

 外には野次馬が集まっていた。片っ端から聞いていくと、若い女や五郎ぐらいの男、さらに初老の男性を見たという。しかし、これという決め手になる証言はないと考える。そこへ空木が現れ、もう帰った方がいいと言われるので、事務所に戻ることにする。

 事務所に戻り、主人公は推理する。


 ※主人公の推理


 そしてさらに考える。


 ※主人公の考え


 そして、今までの人物のイニシャルについて考えることにする。


 ※「???」について考える


 もう一人、イニシャルがT・Uいたと思い、さらに考える。


 ※「???」について考える


 最後に、これまでのことをまとめて考えてみる。


 ※主人公の推理


序章 一章 二章  三章 四章 五章  六章 七章 八章
九章 十章 十一章  十二章 エンディング おまけ
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