第十二章

「なぜなら…」




 学校に着くと、あゆみと日比野に出会う。あゆみに浦辺のことを聞くと、学校にはもうあゆみと日比野しかいないと言う。日比野も、校長はまだ出張から帰ってきていないと言う。主人公は出張がでまかせで、学校に浦辺がいるという電話があったことを告げると、彼らと共に校長室へと向かった。 校長室に行くと、内側からカギがかかっている。扉を蹴破って中にはいると、そこには血にまみれた浦辺校長の姿があった。

 辺りを見ると、窓にも全てカギがかけられている。死体を調べるとそばに封筒があるのが分かる。封筒を取り、開けて中の数枚の便せんに書かれている内容を読み上げる。


 ※封筒の内容


「う、嘘だ…!」

 その手紙の内容に、日比野が声を上げる。主人公は意外な結末に驚き、このときになってやっと、あのときの電話が浦辺からだと気づく。

「こ、校長…!!」

 声を上げて泣き崩れる日比野。主人公が彼に声をかけるが、効果がない。

「嘘だ!校長は、人殺しなんかじゃない!これは全て嘘だ!」


 そして、日比野は突然振り返る。


「なぜなら…、本当はみんな、俺が殺したからだ!」


 日比野の手にはナイフが握られていた。

「お前らさえいなければ…お前らさえ!」

 そして、日比野は事件について語り始めた。


 ※日比野の告白


 そのとき、日比野が隙を見せる。主人公はあゆみの手を取って外へ飛び出した。

「! だめっ!そっちへ逃げちゃ!」

 そうあゆみが叫ぶが、すでに遅かった。

 主人公達は行き止まりになったあの、大鏡の前に逃げてしまった。まさに逃げ道は閉ざされたのだった。青ざめる二人に日比野の足音がゆっくりと近づいてくる。近づきながら、日比野は再び語り始めた。


 ※日比野の告白2


 そして、日比野は主人公達の目の前に立ち、叫ぶ。

「お、お前ら、お前らも…殺してやる!」

 主人公はとっさにあゆみをかばい、身をかわす。日比野のナイフが当たった鏡にひびが入る。そして、鏡背に、日比野は振り返った。

 そのとき!

 なんと!砕け散った鏡の裏からミイラとなったセーラー服姿の死体が飛び出し、日比野に覆い被さった!

「し、しのぶ?!」

 日比野が驚愕の表情で叫ぶ。駆けつけた空木と警官達も息をのんだ。それ見て、あゆみが叫ぶ。

「あ、あの日洋子が言っていた私の後ろって…、鏡に写った私の後ろという意味だったんだわ!」

 あゆみはそう言うと気を失ってしまう。主人公はあゆみを抱きかかえ、おぞましい現場を離れたのだった。


序章 一章 二章  三章 四章 五章  六章 七章 八章
九章 十章 十一章  十二章 エンディング おまけ
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