エンディング


 空木と主人公の二人は、事件について語り合った。

 鏡の裏から、日比野の学生服と凶器のナイフが見つかったという。校長が田崎の道具で隠したようだ。洋子を川に捨てたのも校長らしい。空木は、日比野の犯罪がばれれば彼がしのぶをはねてしまった過去が明らかになってしまうからだと言うが、主人公は首をひねる。しのぶは日比野が花瓶で殴って殺したはずだからだ。しかし、警察はそのような形跡が見あたらないと言う。校長がはねたときにはすでに彼女は死んでいたらしい。しかし、それでは葉山があの日見た少女は誰だったのか、主人公は疑問に感じるのだった。さらに空木は、浦辺が金田の詐欺に手を貸した事実はなかったという。

 そこまで話し、空木は紹介したい人物がいると言ってくる。それは、橘あゆみであった。今日から、助手として一緒に働くようになったという。

 彼女はしのぶが事件について知りすぎていたことを不思議に思い、まるで彼女にしのぶが乗り移っていたようだという。そのあと、あゆみが空木に日比野の様子を聞くと、憑き物が落ちたように落ち着いているという。主人公が万年筆について聞くと、浦辺が日比野が大学入学の際に贈ったものらしい。イニシャルがおかしい点について主人公が指摘すると、名字が変わったことを浦辺は忘れていたと言っていたらしい。

 そして、空木は新たに事務所の一員となったあゆみを外食へと誘う。二人して出かけようとするのを、主人公は慌てて追いかけるのだった…。






 あの万年筆に秘められた謎は後日明らかとなった。
 浦辺校長は自分の命に替えても守ろうとしたのだ、
 自らの手で、この世に命を与え、そして…
 片親では不憫だと、子供のいない友人、内田夫妻に幸せを託し、
 その結果…不幸な道をたどってしまった我が息子を…
 彼は万年筆に刻まれた「T・U」というイニシャルにこんな気持ちを密かに込めて贈ったに違いない…

 「日比野達也」に ではなく 「浦辺達也」…
 そう…彼の本当の息子へ…





 そして2年後のある日…、事務所に一本の電話がかかってくる。その一本の電話が、主人公の人生を大きく変えていくのだった…

 


<スタッフ>

原作 さかもと よしお
「うしろにたつ少女」
演出 おおさわ とおる
美術 たなか てつじ
技術監督 わかなが よしひと
技術 たかいえ かんじ
なかむら ゆずる
きたやま まさし
あらい もとお
音楽 やまもと けんじ
脚本

あさま なぎひろ

進行

はちすか けい

アシスタント やまなか まさる
すぎの けんいち
よしとみ りょうじ
てらさき けいすけ
協力 かのう まこと
おかだ まさる
さかした まさふみ
監督 おかだ さとる
制作 よこい ぐんぺい
企画 チームしかまる
制作・著作 Nintendo


序章 一章 二章  三章 四章 五章  六章 七章 八章
九章 十章 十一章  十二章 エンディング おまけ
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