二話 まつのすけの巻

一章 宮水を探せ!




 ※いったいさんの語り


 部屋で寝転がっていたまつのすけの元へひのえ様が現れる。

 ひのえ様は、自分が幾億年の長きにわたりこの世に生まれた命を見守るものだと告げる。いま、この世にあらざるものにより、異変が起きているという。生身の体を持たぬ龍が解き放たれてしまったらしい。龍はこの世の生き物から魂を集め、自分の体を作ろうとしていて、また、魂を抜かれた人間が鬼となって龍の命ずるままに新たな魂を集め、この世をこの世にあらざるものたちの世界に変えようとしているのだと言う。

 もともと龍とははるか昔、乙姫によって玉手箱に封じられた者で、その玉手箱を犬の一族、猿の一族、鳥の一族、人の一族が乙姫の生まれ変わりのたびに代わるがわる守り通してきたという。しかし、愚かな人間により封印を解かれてしまった。まつのすけは遙か昔、龍を封じ込める戦いで乙姫に従った猿の生まれ変わりなのだという。ひのえ様はいよいよ決戦の時が迫っているため、仲間の元を向かうように告げるのだった。

 そして、まつのすけは目を覚ます。まつのすけはその夢の内容に、旅に出る決心をしたのだった。


 部屋を出たまつのすけは谷の出口までやってくる。そこにはくりのすけがいて、旅に出ようとすると、ボスに無断で谷を出ることはこの猿谷の掟によりできないと言われる。

 猿の谷に戻り、しばらく行くと、猿が踊っている。それは『たけまる』という猿で、踊っている理由を聞こうとすると、他の猿に聞いてみなと言われる。

 奥へ進むと温泉がある。そこには猿の谷のボスと二匹の猿がいる。ボスにひのえ様のお告げのことを話し、谷を出たいと言うと、怒られる。しつこく話していると、自分たちがこの谷に住むようになったのは、そもそも大昔、ひのえ様の命令で、この谷にあるという宮水の泉を守るためなのだという。

 右の猿に話を聞くと、ボスは最近機嫌が悪いのだという。左の猿に話を聞くと、温泉には長く浸からなくてはいけない、出たら体を振って乾かさないといけないと言われる。

 猿たちの部屋二に行き、話を聞く。ボスのことを聞くと、どうやらボスは長老が病気がなったことで機嫌が悪くなっているらしい。長老のことを聞くと、長老の病気は温泉でも治らないらしい。宮水について聞くと、宮水とは宮水の泉にわく水のことで、これを飲むと万病に効くという言い伝えがあるらしい。噂について聞くと、鬼が近くの村まで来ていること、都で龍が暴れていることなどが聞ける。

 谷の上の方へ行き、右に行くと、ボーとした『かきのすけ』という猿がいる。話しかけると、旅に出るときは自分も連れていって欲しいと言われる。

 左の方に行くと、『ふきじろう』という猿がいる。洞窟に入ったことがあるかと聞かれるので、ないと答えると、向こうに行って見ろと言われる。

 先に進むと洞窟がある。洞窟を見ると、置くに何かあるのが分かる。中にはいると、三体の猿の像がある。見ると長いしっぽが垂れ下がっており、見ているうちにまつのすけは我慢できなくなってしっぽを引いてしまう。すると、像が変化する。三体の像を適当にさわると、突然風が吹き荒れて吹き飛ばされてしまう。

 中央の鳥居のあるところには『くぬぎまる』という猿がいる。中に入ろうとすると、長老に何のようかと聞かれる。お見舞いに来たと答えると中に入れてくれる。

 中には寝込んでいる長老と、看病している『おうめ』という雌ザルがいる。元気がないようなので、何かやらなければと考える。しかし、踊ったり、くすぐったり、変な顔をしても効果がない。そこで、宮水を持ってくると約束すると、おうめはその言葉を信じ、元気になる。まつのすけはおうめからの期待の言葉を背に受け、長老の家を出た。

 洞窟に行こうとすると子猿が3匹通せんぼしている。彼らはまつのすけに遊んでくれるようねだってくる。怒ってもボスに言いつけると言ってくるので、結局かくれんぼの鬼をやることになる。

 ふきじろうに話を聞くと、子猿は洞窟の方にはこなかったという。また、「洞窟の知りたいか」と言ってくるので、「うん」と答えると、「み猿、きか猿、いわ猿」と言うヒントを教えてくれる。

 かきのすけに話を聞くと、噂では洞窟に宮水があるという。しかし、洞窟の中は迷宮になっているらしい。

 たけまるに話を聞くと、自分の踊っている踊りは『ひのえ音頭』と言って、ひのえ様をたたえる踊りなのだという。教えてやろうというので、「うん」と答えると教えてくれる。


 ※ひのえ音頭の振り付け


 谷の出口に行くと、くりのすけの後ろに誰かいる。みると、それは先ほどの子猿だった。

 まつのすけのねぐらに行くと、また子猿が一匹いる。

 温泉に行き、温泉にしばらく浸かっていると、横でぶくぶく泡立っている。すると、最後の子猿が現る。子猿は遊んでくれたお礼に、手の形をした岩をくれる。しかし、まつのすけはいらないと思ってその場に置いてしまう。

 洞窟に行き、ふきじろうのヒント通り、「右(み猿)、左(きか猿)、真ん中(いわ猿)」の順にしっぽを引っ張ると、左右の壁があがっていく。


 ※洞窟のマップ


 奥に進むと、壁画のある部屋に出る。壁画は猿の顔で、口の部分がくぼんでいる。手を入れると右の壁があがっていく。しかし、手を抜くとまた壁が降りてきてしまう。

 途中の穴に落ちると温泉に落ちてくる。温泉に置いておいた手の形をした石を持って、もう一度洞窟に向かう。

 壁画の部屋で、くぼみに石を置くと、うまく右の壁の向こうに行けるようになる。

 途中の若干色の違う部分に乗ると下の階に落ちてしまう。下に落ちると妙にひんやりしている。左に進んでいくと上に戻ることができる。

 うまく奥に進むと、また壁画のある部屋に出る。壁画には猿が踊っている姿が描かれている。それを見ているうちに、まつのすけは踊りたくなってくる。


 ※踊り方


 正しく踊ると、右側の壁があがり、進むと宮水がある。取ろうとするが手ではうまくいかない。そこで考え込むと、一つ良い考えが浮かぶ。そして、宮水を口に含むことにする。しかし、移動しようとすると飲み込んでしまう。もう一度考えてみるが、良い考えが思いつかない。とうとうまつのすけはかんしゃくを起こしてしまい、宮水の入れ物を倒してしまう。見ると、流れ出た宮水は手前の壁の方に消えていったようだ。

 宮水の部屋の手前に位置する部屋に行くと、先ほどこぼした宮水が流れ込んでいる。宮水は落とし穴に流れていっているので、わざと落とし穴に落ちることにする。

 下に落ちると、そこにはつららができている。ツララを見るとそれが宮水でできたツララであることに気づく。そこで、そのツララを取り、まつのすけは長老の家に急いだ。


 長老の家にはボスもやってきていた。まつのすけが持ってきたツララから長老に水を飲ませると、長老は病から回復する。おうめがこれまでの出来事を長老に説明すると、長老はひのえ様から宮水の泉を守るよういいつかった経緯から、まつのすけに旅の許可を与えるよう、ボスに申し出る。それにより、まつのすけはボスから特別旅たちの許しを与えられたのだった。


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