三話 おはなの巻

三章 運命(さだめ)




 ※いったいさんの語り


 浜辺では大きなカメの上に乗って子供たちがじゃれついている。そこに通りがかった太郎に、カメは救いを求めてくる。

 周りを見ると、ここは浦島の浜だという。カメに話しかけると、子供をおろして自分を起こして欲しいと頼まれる。起こそうとするが、子供が乗っているため、できない。そこで、子供に降りるよう言うが、言うことを聞かない。カメに無理だと告げると、「そんなこと言わず助けてくださいよ」と言われる。仕方がないので、後で助けると約束をする。

 右に行くと太郎の小舟がある。戻って上に行くと、村唯一の水源である井戸がある。さらに上に行くと漁村にたどり着く。左の家には磯次郎という漁師が住んでいる。話を聞くと、しけで小舟を流されてしまったため、漁に出られないと言う。左の家にはこの浦島の浜の漁師の長である、波助じいさんが住んでいる。話しかけると、「今日はもう漁に出たのか?」と聞かれるので、まだと答えると、今日は潮の具合がいいので、早く行った方がいいと言われる。

 さらに上に行くと、また両側に家が建っている。右側の家は太郎の家である。部屋の中を見ると釣り竿がある。釣りでもしようと思い、釣り竿を手に取る。左の家にはおはまおばさんがいる。

 その上に行くと、ひのえ様を祭ったほこらがある。その左は崖っぷちである。

 小舟のところに行き、小舟を使って海に出る。釣り竿を使い、しばらくあたりを待つが、いっこうにかかる気配がない。仕方なく、浜へ戻ることにした。

 波助のところに行って話すと、釣果を聞かれるので、「ぜんぜん」と答えると、ひのえ様のほこらに大漁を祈願したらどうだと言われる。そこで、ひのえ様のほこらに行き、お祈りをすることにする。

ここで、三番「村の全員が豊かで幸せに」を選ぶ(ちなみに、一番を選ぶと雷に打たれ、二番を選ぶと鳥のフンが落ちてくる。)。

 再び波助のところに行くと、一本のモリを渡してくれる。そして、自分の跡を継いで浦島の浜の漁師の長にならないかと言ってくる。了解すると、一つ試練を与えると言われる。それは、村のみんなが欲しがっている魚を捕らえてこいというものだった。了解すると、秘伝を教えてくれる。


 ※波助の秘伝


 モリを引き受け、太郎は早速皆の注文を聞きに回ることにした。まず、波助に話を聞くと、タイ(赤い魚)を捕ってきて欲しいと言われる。磯次郎に話を聞くと、アジ(背中の青い魚)が欲しいと言われる。おはなさんに話を聞くと、サンマ(細長い魚)が三匹欲しいと言われる。

 皆の注文を頭に入れ、早速漁に出かける。そして、モリを使って実際に魚を捕る。注文通りの魚を捕り終えたら、急いで村に戻ることにする。


 ※危険な魚捕り!

 ※魚を渡す順番による小ネタ集


 波助にタイを渡すと、大変喜んで、『タイの荒磯煮込み波助風』を作ってくれると言う。磯次郎のところに行くと、おはまおばさんに塩焼きにしてもらって欲しいと言われる。おはまおばさんのところに行ってサンマ三匹とアジを渡すと、磯次郎に、後で取りに来るよう伝えて欲しいと頼まれる。磯次郎にそう伝えた後、おはまのところに行くと、外で早速魚を焼いている。話しかけると、子供たちを見かけたら、もうじきご飯だと言って欲しいと言われる。

 浜辺に行き、子供たちにご飯のことを告げると、子供たちはあわてて帰っていく。カメに話しかけると、早く起こして欲しいと言われるので、起こしてあげる。カメは自分は竜宮の使いで『甲羅田真之介』というものだと名乗る。そして、彼は乙姫から重要な任務を引き受けてきたのだという。乙姫から、『この世でもっとも信頼できる人間の子供を探して、預けてきなさい』と言われたらしい。ひたすら話し続ける真之介だが、ここで突然質問してくる。


 ※真之介の質問


 質問に答えると、真之介は玉手箱を太郎に渡し、五十年後に取りに来るから、それまで預かって欲しいと言って、さっさと帰っていってしまう。

 井戸のところに行くと、子供たちが遊んでいる。話しかけると、もうしばらくしたら戻るという。太郎は井戸に落ちないよう注意しておく。

 波助のところに行き、玉手箱のことを話すと、ひのえ様のほこらにしまっておいてはどうかと言われる。その言葉通り、ほこらに行ってしまおうとすると、助けを求める声が聞こえてくる。声の市他方を見ると、先ほどの子供が井戸に落ちそうになっている。太郎はかけだしたが、そのとき、石につまづいて玉手箱を放り投げてしまう。一方、子供の方は、磯次郎があわてて駆け寄ってしっかりと子供を抱き寄せていた。

 そこへ、太郎が放り投げてしまった玉手箱が飛んでくる。そして落ちた弾みでひもがゆるみ、ふたが開きそうになっていたところ、波助が拾う。すると、ふたが開いて中からきれいな玉が現れる。そして、突然玉から煙が吹き出してくる。吹き上げる煙の中から、地をはうような不気味な雄叫びが聞こえてくる。人々は皆おそれおののくだけだった。

 やっと煙がはれ、辺りに静寂が訪れたとき、そこには鬼の姿があった。その光景を目の当たりにした太郎が叫び声をあげると、鬼達が一斉に太郎に向かってくる。彼らに話しかけても、反応がない。逃げながらも必死で話しかけるが、全くの無反応である。そして、とうとう崖まで追いつめられてしまう。太郎は、一か八かで海に飛び込んだのだった。


「太郎よ、太郎よ、目を覚ませ…」

 誰かの声が聞こえてくる。

「私は『ひのえ』と呼ばれるもの。幾億年の永きに渡りこの世に生まれた命を見守るもの…」

 その声に、太郎は目覚める。そんな太郎に、ここはあの世とこの世の境の場所だと告げる。ひのえは、太郎を裁かなければならないと言う。


 ※ひのえ様の言葉


 ひのえ様の言葉を聞いた太郎は、海底を進んでいた。周りには深海魚がいる。話を聞くと、どうやら封印が解かれたために、竜宮城で何か異変が起きているらしい。周りを見ると、魚の逃げてくる方が竜宮城だと分かる。

 先に進むと、だんだん水が濁ってくる。そこにいたクラゲに話を聞くと、彼女は『おしの』というものだとわかる。詳しく話を聞くと、この先にある竜宮城の周りに突然渦巻きが発生し、中に入れなくなってしまったのだという。また、竜宮城が海底からせり上がってきているようだとも言われる。

 先に進むと、渦巻きによって巻き上げられた岩などが飛んでくる。タイミング良くよけ続けると、何とか渦を抜け、竜宮城へたどり着くことができる。見ると、そこは竜宮の入り口である。呼びかけると、問の奥から、カメの真之介が現れる。彼もまたひのえ様に厳しく叱られ、ここで太郎を待つように言われたいたのだという。真之介は太郎に腕輪を渡し、乙姫のところに急ぐように言う。乙姫は白水の泉の近くにある竜宮のほこらにいるという。真之介は太郎を背中に乗せると、乙姫のところへと向かった。

 乙姫のところに向かう途中、真之介は太郎に以前あったことがあるのではと言ってくる。しかし、太郎は記憶が薄れており、よく覚えていない。乙姫の名には、何か懐かしいような気がしたが…。

 そして、太郎はカメの背中に乗って、乙姫の待つ白石の泉へと急ぐのだった。しかし、その先に待ち受けるのは、災いをもたらす龍との死闘。まだまだ冒険はこれからなのだった。

 ※ゲームオーバー条件


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