<その1 知らずの森から>
その日の朝、前日の約束通り、将太達がお寺に主人公を呼び出しに来る。そしておじいさんに今日は一日中虫取りに行くと告げ、一行は知らずの森へと向かった。
森の入り口で、将太から本当にあやしの里に行くつもりなのかと聞かれる。それに対して、主人公は元気よく「うん!」と答える。そして将太達の案内の元、森の奥へと入っていった。
森の奥まで案内されたところで、八平の話を覚えているかどうか聞かれる。よく覚えていない主人公はみんなから話を聞くことにする。
一通り話を聞き終わると、将太が方位磁石をくれる。また、うしおが水筒をくれる。持ち物で方位磁石について調べると、将太が使い方を教えてくれる。将太に準備が整ったことを告げると、お地蔵のある場所を教えてくれる。そしてみんなに別れを告げ、地蔵の方へと向かったのだった。地蔵のところに行き、どんぐり上人の地蔵を見た後、「さて・・」とつぶやき、行動を始める。まず地蔵のまわりを回ると、辺りに霧が立ちこめてくる。つぎに森の入り口の方へ行くと、見知らぬところに出る。次に地蔵のところへ戻ろうとすると、辺りの霧が濃くなって、何も見えなくなる。そして霧が薄くなると、そこは見知らぬ泉の前だった。
泉を見た後、ここから先に進めばいいことを思い出す。しかし、どちらに進めばいいか分からない。そこで八平の話を思い出すことにする。すると、まず星を見ることに気づく。しかし、空を見てもまだ星は出ていない。主人公は一瞬困惑するが、すぐに方位磁石のことに気がつく。そしてそれを用いて、先に進むことにする。
※知らずの森の迷い道
迷い道を抜けると、再び霧が立ちこめる。しばらくして霧がはれ、まわりを見ると、また別の泉に来てしまったことが分かる。泉を見て、八平がそれを飲んで元気が出たと言っていたことを思いだし、飲んでみることにする。すると、本当に元気が出て来たのだった。そして水筒を使って水をくんでおくと、さらに奥へと進んだのだった。 奥にしばらく進むと、道に見慣れないものがある。まわりを見ると行き止まりのようだが、変なものの先に道があるように見える。しかし、変なものが邪魔していて中に入れない。さわってみようかと考えるが、病気になってもいやなのでさわらないことにした。仕方なく、一旦戻ることにする。 ひとつ戻ったところでまわりを見ると、小枝が落ちている。それを見て、ふとあることを思いつき、小枝を拾う。そして変なもののあるところに戻り、木の枝を使って思い切り突っつくと、変なものからつぼみが出てくる。どうやら花だったようだ。主人公が感心していると、突然、その花が襲ってきたのだった。そして、主人公はお化け花と対決することになった。
お化け花を倒し、先に進む。分かれ道に出るのでどちらかに進もうとすると、またまわりに霧が立ちこめて来る。霧がはれると、また知らないところに出ている。物音がするのでそちらの方を見ると、突然丸い物体が飛び出してくる。主人公はびっくりして一目散に逃げ出す。逃げた先には一人の男の子がいる。彼に小紫を見たかと聞かれるので、答える。すると男の子は考え込み始める。何か聞くと、「何か言ったか?」と顔を上げるので、このとき「小紫は?」と聞くと、途中で何か見なかったかと聞かれる。(他のことを聞くとまたうつむいてしまう。)そこで「何か」変な生き物を見たと告げると、どんな奴だと聞かれる。「茶色で」丸い奴だと答えると、男の子はどこで見たのかと聞き返してくる。答えると、男の子はお礼を言って、竜巻と化して去っていってしまう。
まわりを見ると、木が枯れ果ててしまっている。歩こうとすると、突然声が聞こえてくる。そして顔がイノシシの人物が現れる。主人公が腰を抜かしていると、その人物はやさしく問いかけてくる。そこで、小紫に会いに来たこと、先ほど会った少年が森の中に入っていったことを告げると、イノシシ男は深刻な顔をして、長老に知らせなければ、と言う。そして主人公はイノシシ男につれられて行ったのだった。
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