1日目 出会い

<その1 線路を越えて>


 ※主人公の語り

 駅に着いた主人公。改札口をでようとするが、改札口はしまったままである。改札口を見ると、中に誰かがいる。その誰かに話しかけると、どうやら居眠りしていたらしく、改札を開けてくれると言って姿を現す。どうやらこの駅の駅長らしい。話しかけると切符を見せて欲しいと言われるので、持ち物の中から切符を渡す。駅長に「思いっきり『くずの木村』を楽しんできなさい」と声をかけられ、主人公は駅を出る。

 駅から出ると、迎えに来てくれているはずのおじいさんがいない。周りを見ると少し日が暮れかけている。仕方がないので、いったん駅にもどる。

 駅で駅長におじいさんについて聞いてみる。どんな人、と聞かれるのでお寺のお坊さんをしていると答える。自分の名前も併せて名乗ると、二三日前に和尚が来て、迎えに行くのが遅くなる、と言っていたらしい。

 駅長は、和尚が来るまでその辺りを散歩でもしていたらどうだと言い、またこの時間だとホタルが見えると教えてくれる。ホタルはどこに行けば見えるか聞くと、川の方だと言われる。川の場所について聞くと、駅を出て右手の方に行ってすぐだという。また、あまり遠くに行かないこと、線路の向こうは崖だから線路を渡らないことの二点、釘を差される。

 駅から向かって左にしばらく行くと、川にたどり着く。橋や川を見るが、ホタルは見あたらない。探してみてもやはりいない。どうやらまだ明るすぎるようだ。

 橋からもどる途中の道で周りを見ると、線路の向こうに森が広がっているのが分かる。線路を見るとその前に柵があるのが分かる。森を見ると、何かがいるようである。その何かを見ると、主人公はあるものを思い浮かべる。(ここで「ひとだま」と考えると怖くなって逃げ出してしまう。)その何かがホタルであると考え、ホタルを見ると、もっと近くでみたいと感じる。しかし、ホタルの方に行こうとしても、目の前には柵があって通れない。それでも主人公は、ここであきらめず柵を壊して無理矢理先に進んでしまう。しかし、線路を渡ったところで、そこにあった崖から落ちてしまったのだった。

 崖からなんとか登ろうとするが、腐った草が下につもっていて足場が悪く、崖を登れそうにない。助けの声を上げてみても、返事はない。耳を澄ましてみると、どこかから「ほー、ほーたるこい」という声が聞こえてくる。そこで、とりあえず声のする方へ行ってみることにした。

 いろいろ移動していると、あちこちでホタルが見つかる。また、何度か声も聞こえてくる。声の聞こえた方、ホタルの飛んでいった方へ移動していくと、そこにはホタルが何匹も集まっており、その中心には一人の女の子がいた。

 女の子に聞けば帰り道が分かるかと思い、女の子に話しかけようとすると、その物音で女の子を警戒させてしまう。女の子を見ると、無言でこちらをにらんでいる。とりあえず、挨拶をし、自己紹介をしてみるが、反応がない。自分のことを話しても、相手のことを聞いても、やはり反応がない。そこで、懐中電灯を使って相手を照らしてみると、女の子はびっくりして声を上げる。

 女の子を見ると、よけいに怒った顔をしている。また、女の子はきれいな紫色をした浴衣を着ていることに気がつく。この辺りでご機嫌を取った方がよさそうだと思い、浴衣のことを「イカス」と誉めると、女の子はその「イカス」という言葉に首を傾げ、意味を尋ねてくる。似合っている、という意味だと答えると、少し警戒心をゆるめたのか、主人公のことを尋ねてくる。

 自分のことについて話すと、女の子は先ほどの懐中電灯に興味を示してくる。懐中電灯について自慢気味に説明するが、女の子はどうにもよく分からないといった表情をする。そこで、彼女に懐中電灯を手渡してやる。女の子は「おまえの宝物なのに、いいのか?」と聞いてくるが、貸してやると答える。そして、女の子はうれしそうにそれを手に取ったのだった。

 懐中電灯を手に、「光れ!」と言う女の子。しかし、懐中電灯は光らない。そして不思議そうな顔をして「これは死んでおるのか?」と尋ねてくる。どうやら生き物と勘違いしているらしい。主人公がスイッチについて説明してあげると、無事点灯させることが出来る。うれしそうな女の子。そこで女の子に話しかけてみると、「おまえは一体何者じゃ?」と言われる。その呼ばれ方に腹が立った主人公は、そんな風に呼ぶなと言う。すると、女の子から、どんな風に呼ばれたいのか聞かれる。

 ※女の子からの呼ばれ方

 女の子に自分の呼び方を伝えた後、今度は女の子に呼び方を聞くと、よそ者には教えられないといわれる。そういった『ならわし』なのだと。話題の無くなった主人公は、コーラの王冠を取り出し、女の子に手渡す。女の子はコーラがどんなものなのか分からず、また首を傾げる。そこでコーラのことを説明してあげると、女の子は、自分も飲んでみたいと言う。主人公は、今度一緒にお店で飲もうと答えるが、返事はない。

 その時、ホタルが飛んでいることに気づく。ホタルのことについて女の子に聞くと、ホタルは主人公に驚いて逃げてしまったのだという。女の子から何しに来たのかときかれ、主人公は駅に行かなくてはいけないことを思い出す。女の子に、道を教えて欲しいと頼むと、女の子は道を案内してくれると言う。そして、二人は一緒に川沿いに歩き始めたのだった。
 

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