3日目 再会

<その1 メンコを求めて>




 再び出かけようとする主人公に、おじいさんは学校に行くのかと聞いてくる。それに対して、また女の子を探しに行くと言うと、おじいさんからもう一度おイネさんに聞いてみたら、と言われる。しかし、主人公は他にあてはあると答え、駅前の森へと向かった。

 森を見た後、線路を渡って行こうとすると、「コラ!」と叱られる。その声は駅長だった。駅長は主人公を諭すと、壊れていた線路わきの柵を修理し始める。駅長に女の子のことを聞くと、昨日村中で女の子のことを聞いていたのは君かと、逆に聞き返される。めげずにもう一度聞くと、そんなにそのこのことが気になるのかと聞かれる。(どちらを答えても大差なし。)「うん」と答えた後、探している理由の懐中電灯のことについて話すが、やはり知らないと言われる。しかし、懐中電灯については何か知っているようで、聞くと今朝村の悪ガキ連中が懐中電灯を拾ったと騒いでいたという。悪ガキについて聞くと、どうやら昨日小学校で会った連中らしい。そこで、早速学校へ向かうことにする。

 学校に行くと、校長が草むしりをしている。悪ガキについて聞くと、まだ来ていないという。また、校長から子供達について、つきあってみないと良さも分からないと言われる。そのうち校庭に子供達が来たようなので、校庭に向かう。

 校庭では昨日の子供達がメンコで遊んでいる。あいさつすると、偉そうな子に、昨日付けられたあだ名で呼ばれる。懐中電灯のことについて聞くが、まともに取り合ってくれない。女の子のことについて聞くと、昨日のようにからかわれた後、偉そうな子が右手で何かをもてあそび始める。三回ほど宙に浮かせているので、すかさず子供達を見ると、それは主人公の懐中電灯だった。そこで懐中電灯について聞くと、関係のないことだと言われる。関係なくないと言うと、証拠はあるのかと言われる。思わず返答に困る主人公。そこで、懐中電灯を見て考える。そして、まず値段を知っていることを思いだし、そのことを主張するが、そんなこと知っている奴はたくさんいると反論されてしまう。そこでもう一度見て考えると、懐中電灯に名前が書いてあったことを思い出す。そのことを主張すると、今度は素直に返してくれる。

 懐中電灯をどこで拾ったか聞くが、答えてくれない。懐中電灯を拾った場所へ連れっていって欲しいと言っても取り合ってくれない。拾った近くで女の子を見なかったかと聞くと、やっぱり女の子に気があるのか、と聞かれる。ここで「ある」と答えると、女の子と会って何をする気だと聞かれる。プライベートなことなので答えられないと言うと、それだったら教えられないと言われる。仕方ないので教えることにし、彼を呼び寄せ、耳打ちをする。顔を赤らめながら話す主人公に、大げさに驚く偉そうな子。「都会者は進んでいるだなぁ」と言って、彼は負けを認める。

 早く教えて欲しいと迫る主人公に、偉そうな子は、あの森は自分達の秘密の森だと答える。駅前の川沿いの森かと聞くと、全然違うと言われる。そこは大きなカブトムシが捕れる穴場らしく、よそ者には教えられないという。どうしても教えて欲しいと頼むと、ひとつ条件を付けて、教えてくれるという。その条件とは、彼らの仲間になる資格があるか、メンコで勝負だと言われる。了承すると、メンコを出せと言われる。勝負しようとするが、メンコを持っていないと取り合ってくれない。メンコを貸してもらえないか、と聞いても真剣勝負だから駄目だと言われる。メンコを手に入れる方法を教えて欲しいと言っても、自分で考えろと言われてしまう。そこで、メンコを手に入れるため、とりあえずその場を後にした。

 校長にメンコについて聞くと、自分は持っていないと言う。どこにあるかと聞くと、雑貨屋にあるんじゃないかという。雑貨屋について聞くと、きのうのおばさんがいたところだと分かる。そこで早速村へと向かうことにした。

 雑貨屋に着き、中に入ると、メンコがあるのが分かる。いくらなのかと見てみるが、自分の持ち物にお金がないことに気がつく。店のおばさんにあいさつをして、メンコが欲しいと言うが、お小遣いをもらってから来て欲しいと言われる。そこで、一旦雑貨屋を出る。

 おイネさんの家の前にいくと、おイネさんが魚屋さんから魚を買っている。おばあさんにあいさつをして、女の子の話を聞くと、もしかしたらその子はあやしの里の子供なのかもしれないと言う。あやしの里とは、あやかし達が住んでいる山里のことなのだという。もしかしたら懐中電灯があったところがあやしの里ではないかと思い、聞いてみると詳しく話してくれる。


 ※どんぐり上人とあや紫様の出会い


 メンコについて聞くと、おばあさんは持っていないと言う。魚屋について聞くと、あの魚屋は辰造という名前だという。話しも終わり、移動しようとすると、トウモロコシをふかしたので食べて行きなさいと言われる。「うん」と答え、軒先でごちそうになっていると、おじいさんが通りかかる。おじいさんは、これから遠出をするので、夕方までにはもどってくるように主人公に言うと、さっさと行ってしまう。仕方ないので、おばあさんにお礼を言い、その場を後にした。

 右に行くと、先ほどの魚屋、辰造がいる。話すと、彼は辰夫の父親らしい。彼もメンコは持ってないらしい。女の子についても知らないと言われる。またあやしの里についても知らないらしい。

 役場の前に行くと村長さんがいる。彼もメンコは持ってないらしい。見ると、今日もセンスで仰いでいる。また、あやしの里については、おイネさんの方が詳しいと言われる。また話すと、困ったことがあったら何でも相談しなさいと言われるため、さっそくメンコが買えないことを相談する。すると、誰かの仕事を手伝ってお駄賃をもらったらどうだと言われる。早速手伝いたいと告げるが、何もないと言われる。

 他の人たちにも手伝うことはないか聞いてまわるが、みな特にないと言われてしまう。そこ役場にもどって話をすると、村長さんから、辰造を知らないかと言われる。なんでもウナギを注文しようとしているらしい。

 辰造のところに行き、村長さんのことを告げると、もう魚がないので、一度取りにもどらなくてはならず、大変だと言う。そこで、その手伝いをしたいと言うと、それを受け入れてもらえる。そして駄賃にメンコを買ってくれるらしい。やる仕事としては、まず村長とおはまに注文を聞き、それを辰造の家まで行って取ってくる、というものだった。そこで、早速注文を取りにその場を後にした。

 役場に行き、注文を聞くと、ウナギを二匹、と言われる。また雑貨屋に行って聞くと、アユを三匹と言われる。このことを辰造に告げると、魚を入れるかごを渡してくれ、辰夫のところにいってもらってきて欲しいと言われる。(注文を間違っていると、「間違いないな?」と聞き返されてもう一度。)

 辰夫のところに行き、注文のことを告げると、今ちょうど大物がかかっていて手が放せないと言う。そして、代わりにとって来て欲しいと頼まれる。どこにあるのかと聞くと、家の前の井戸の前にあるたらいの中に入っているという。どうやって捕まえるのかと聞くと、タライの中に手を突っ込んで捕まえるのだという。家はどこなのか聞くと、橋を渡って少し行ったところだという。詳しくはその辺の誰かに聞いてくれと言われる。そこで、早速辰夫の家に向かうことにした。

←前へ 次へ→

一日目その1 その2  二日目その1 その2  三日目その1 その2
四日目その1 その2  五日目その1 その2  六日目その1 その2
はじまりの森へその1 その2 その3 その4  スタッフロール おまけ
INDEX HOME